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HI-TECH C V3.09用各種関数拡張セットマニュアル By Tatsuhiko Syoji 1995-2000

本パッケージに含まれるファイルの内容

UTY .H  
各種関数を定義したヘッダーファイルです。
UTY .TXT 
今、あなたが読んでいるファイルです。
*.C , *.AS  
本ライブラリのソースファイルです。
* .O
本ライブラリのオブジェクトファイルです。
INSTALL .BAT 
本ライブラリのオブジェクトを任意のライブラリファイルに結合するためのバッチファイルです。
REMAKE .BAT 
本ライブラリを再コンパイルするためのバッチファイルです。

本ライブラリの対象

HI-TECH C V3.09 for CP/M

このライブラリは何者か?

本ライブラリはHI-TECH CでMSX用プログラムを作成するにあたって汎用的で 便利そうな関数をまとめたものです。

使い方

まず、UTY.HをHI-TECH Cの実行用ディスクにコピーします。 次に、本ライブラリのオブジェクトファイルとINSTALL.BATをカレントドライ ブ・ディレクトリに用意して次のようにコマンドラインから打ちこんでください。 >INSTALL ライブラリファイル名 ライブラリファイル名に既存のライブラリファイルの名前を入力して既存のラ イブラリファイルに本ライブラリを結合することも、新規のライブラリファイル 名を入力して独立したライブラリファイルを作ることもできます。 本ライブラリのライブラリファイル名をLIBU.LIBとしたい場合はコマンドラインに次のように記述します。

>INSTALL LIBU.LIB

ソースファイル作成時には、#includeを使ってUTY.Hを読み込ませてください。 そして、リンク時に本ライブラリを結合したライブラリファイルをLIBC.LIBの前にリンクするようにしてください。 本ライブラリは内部でMSX-C Library互換ライブラリを呼び出しているので、リンク時にはMSX-C互換ライブラリの前にリンクするようにして下さい。 本ライブラリのライブラリファイル名をLIBU.LIBとすると、コマンドラインは次のようになります。

>LINK -Z -Ptext=0,data,bss -C100H -OTEST.COM CRT.O TEST.O LIBU.LIB LIBM.LIB LIBC.LIB

これで、本セットを利用したプログラムが可能となります。

再コンパイル法

本ライブラリを再コンパイルするにはREMAKE.BATを実行して下さい。 そのあとで、INSTALL.BATを実行するとライブラリモジュールを差し替えることができます。

ライブラリ関数リファレンス

この先の関数はuty.hをインクルードすることで使用可能になります。

unsigned char inkey(void);
キー入力が有ると入力された文字を、ないときは'¥0'を返します。
int maxpos(int x,int lim);
x>limの時は0を、x<0の時は、limを、そうでない時はxをそのまま返します。
座標調整などに使います。
void kbcom(unsigned char *buf);
void kbcomr(unsigned char *buf);
bufの内容をMSXのキーバッファに入れます。例えば、
int main()
{
        printf("This is a test.¥n");
        kbcomr("dir");
}
とすると、This is a test.と表示された後、DOSのdir命令を実行します。
この2つの関数の違いは、kbcomrはリターンキーのキーコードを勝手に付加しますが、kbcomでは付加しません。
void plxpal(unsigned int *dat,unsigned char tr,unsigned char pal);
datで示されるメモリ領域の内容をグラフサウルス型式のパレットデータとみなし、pal番の色のパレットをtrで示されるトラックのpal番のパレットデータに設定します。
void plxset(unsigned int *dat,unsigned char tr);
datで示されるメモリ領域の内容をグラフサウルス型式のパレットデータとみなし、全色のパレットをtrで示されるトラックのパレットデータに設定します。
たとえば、
for (i = 0;i < 8;i++){
       plxset(dat,i);
       /* ウェイト処理をここにいれる */
}
とし、変化前のパレット内容をトラック0に入れ、変化後のパレット内容をトラック7に入れて、その間のパレット内容を変化前と変化後の段階的な中間値にすることでちょっとしたフェードイン/アウト処理が実現できます。
void nrsort(void *base,size_t nel,size_t width,int (*compar)())
nrsort()はデータを昇順に並べ換えます。baseはデータの先頭アドレス、nelはソートするデータの個数、 widthはデータの各要素の大きさをバイト数で表したもの、comparは比較関数へのポインタです。
comparの指している関数は、2つのポインタ(xとy)を引数として、 次の値を

返さなくてはなりません。

*x > *yの時
*x = *yの時 0
*x < *yの時
qsortと同じ働きをしますが、こちらは再帰呼び出しを行わないので、大きなデータも安心して扱う事ができます。
char bloads(char filename,unsigned int offset)
MSX-BASICのbload"filename",s,offsetと同様の働きをします。
返す値は次の意味を持ちます。
0 ロードに成功した。
1 ディスク関連のエラーが起きた。
2 メモリが足りない。
3 ファイルがBSAVE形式のファイルではない。
unsigned char getkmode(void)
漢字ドライバーの有無と漢字モードを調べます。返す値の意味は次のとおりです。
0 ANK mode
1 Kanji0 mode
2 Kanji1 mode
3 Kanji2 mode
4 Kanji3 mode
255 漢字ドライバーが無い/インストールされてない
void setkmode(unsigned char mode)
漢字モードを切り替えます。
modeの値はgetkmode()関数の返す値と同じです。
あらかじめ漢字ドライバーがインストールされている必要があります。
int grand(int range)
0から(range-1)の間の擬似乱数を返します。
rangeは0から32767までの間の数になります。
乱数系列の初期化にはsrand関数が使えます。
乱数の範囲が決まっている際にスマートにプログラムが記述できると思います。

使用にあたって

本プログラムおよび、ソースコードはBSD copyright に従います。 BSD copyright については、同梱のLICENCE.TXTを参照してください。 また、BSD copyrightの日本語訳は下記のURLにて公開されております。 http://openlab.etl.go.jp/freesoft/BSD-j.htm

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