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Introduction

提供: HI-TECH C for CP/M Fan WIKI(JP)
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導入

HI-TECH Cコンパイラは C言語で書かれたプログラムを実行可能なマシンコードのプログラムに変換するソフトウェアのセットです。ホストオペレーティングシステムやオペレーティングシステムのない組込みシステムで実行するプログラム用のプログラムをコンパイルするためのいくつかのバージョンがあります。

特長

HI-TECH Cの機能のいくつかを紹介します。

  • 一つのコマンドで、プログラム全体をコンパイル、アセンブル、リンクできます。
  • コンパイラは強い型チェックを行い、プログラムエラーを表示する様々な構造体エラーを発行します。
  • 生成されるコードはとても小さく、高速で実行できます。
  • 標準Cの入出力、およびその他のすべての関数を実装している全体のランタイムライブラリを提供します。
  • ランタイムルーチンのソースコードを提供します。
  • 強力な汎用マクロアセンブラが同梱されています。
  • ホストオペレーティングシステムやROMへのインストール用にカスタマイズして、実行可能なプログラムを生成します。
  • PC-DOS/MS-DOS
  • CP/M-86
  • Concurrent DOS
  • Atari ST
  • Xenix
  • Unix
  • CP/M-80


表1.サポートしているホスト

必要なシステム

HI-TECH Cコンパイラは表1にあげているオペレーティングシステムに対応しています。お手持ちのコンパイラのバージョンがお使いのシステム向けのものか確認してください。一般的には、お使いのシステムにハードディスク、もしくはフロッピーディスクを二基(一台のディスクには800k以上のFDが使用できます)必要とします。ハードディスクを強くお薦めします。CP/Mネイティブコンパイラは、このマニュアルに記載されている全ての機能を持っているわけではありません。メモリ制限のためV3.09からアップデートしていないためです。Z80クロスコンパイラはここに記載されているすべての機能をサポートしており、CP/M-80でも使用することができるプログラムを生成することができます。

このマニュアルの使い方

HI-TECH Cコンパイラと一緒に提供されるドキュメントは二つに分かれたマニュアルが一つのバインダに入っています。今読んでいるマニュアルはコンパイラ(コンパイラの移植可能な特長??を反映したもの)のすべてのバージョンをカバーします。別のマニュアルはコンパイラの機種に依存したもので、インストレーションなどの内容をカバーします。

このマニュアルは読者が既にC言語に慣れているものと仮定しています。もしまだでしたら、コンピューター店などで入手可能な、例えばKelley and Pohlの"A Book on C"などのC言語をカバーする多くの参考書から少なくとも一冊は持っていてください。 そのほか、適しているテキストはS. Kochanの"Programming in ANSI C"やKernighan and Ritchieの"The C Programming Language"などです。

このマニュアルの"始め方"の章から読んで、機種依存のマニュアルの"インストール"の章を読んでください。そうすれば、あなたの使っているC言語の参考書が十分な情報と、例の進め方を提供してくれることでしょう。

基本的なC言語を押さえたら、残りのマニュアルがもっとC言語の進んだ側面に導く情報を提供してくれます。

ほとんどの部分のマニュアルが、HI-TECH Cのすべての実装をカバーしています。別のマニュアルではあなたの特定の機種についてのマクロアセンブラや機種依存の情報についての情報を提供します。